ロンドン市街の自由散策


ハリーポッターの撮影場所を尋ねて


キングクロス駅と93/4番線ホーム


キングクロス駅と93/4番線ホーム


 一夜明け行動開始は、6時30分です。ホテルの朝食が7時30分だったので朝食前に1km北にあるキングスクロス駅に向かいます。 この駅は、ハリーポッターがホグワーツ魔法学校に向かうホグワーツ特急の始発駅で有名な93/4番線ホームが撮影された場所です。 壁の中へキャスターを押して消えていくシーンを再現できるブースが有名になっています。 現在は、駅の外に時間制で開場する鉄の扉で施錠された観光客用のスペースが確保されています。 キングスクロス駅は現在、外装を修復中で足場が組まれていました。

すぐ西隣にあるユーロスターの終着駅であるセント・パンクラス駅


すぐ西隣にあるユーロスターの終着駅であるセント・パンクラス駅


 すぐ西隣にあるセント・パンクラス駅は、ユーロスターの終着駅でドーバー海峡から続く鉄道の玄関口になっています。 路地を出ると朝日に照らされて勇壮な佇まいに写真を何枚も撮る程、良い被写体でした。 ハリーポッターではゴシック様式の外装が印象的だったのでキングクロス駅として映画で使われたそうです。 さてさて、お腹も空いてきたのでホテルの朝食に一旦戻りますが、絵になる景色を撮影していると時間は瞬く間に過ぎていきます。

ベイカーストリートを探検


シャーロックホームズミュージアム


シャーロックホームズミュージアム


 朝食後、徒歩で再びロンドン市街に繰り出します。 目的地は、ベイカーストリートの221b(番地)です。 コナン・ドイルのシャーロックホームズを知っている人は訪ねてみたくなるスポットで当日も各国のファンが列をつくっています。 内部は、時間制で入り口のガードマンが人数を制限して入場させています。 建物内は、ホームズとワトソンがストーリの中で事務所として使っている状況を再現していて人形に混じってワトソンらしき人物が パフォーマンスを繰り広げています。他にも案内係のメイドコスプレが無意味に雑談していました。 4階ある建物内では、状況を推理させる鍵(ポイント)を探すように殺人事件が展開されています。

ベイカーストリート駅


ベイカーストリート駅


 ここベイカーストリート界隈は、どこのお土産ショップてもホームズ関連グッズで占められています。 当然、地下鉄の駅構内も趣向を凝らしたアトラクションのようになっています。 もう少し散策したかったのですが、ロンドン観光は今日だけなので時間をここだけに占有する訳にいきません。 ベイカーストリート駅でロンドンの地下鉄1日乗り放題のトラベルカード£6.60(¥900くらい?)を購入して次の目的地へと向かいます。



ロイヤルウェディングの余韻を探索


グリーンパークからバッキンガム宮殿


グリーンパークからバッキンガム宮殿


 次の目的地は、数ヶ月前にロイヤルウェディング式典が行われたバッキンガム宮殿です。 地下鉄でグリーンパーク駅に移動し徒歩で公園内を 散策してバッキンガム宮殿に到着しました。 今日は、日曜日で残念ながら宮殿の門は閉鎖されています。 期待していた衛兵の交替式は見ることができないのですが、ゲート前には、多くの観光客がひしめいています。 宮殿内の衛兵詰め所にはイギリス独特のスタイルで佇む衛兵が鉄格子の間から撮影できました。 これ以上ここに居ても進展が無いのでセントジェームズパークを抜けて昼食を計画している場所を探して観光していきます。 途中、公園内にある池にはアヒルやガチョウが賑やかに鳴いています。 公園出口の花壇では、観光客が与える餌を求めてリスがちょこまかと動きまわっています。とてもかわいい動きです。

セントジェームスパークとホースガーズ(近衛騎馬兵の司令部)


セントジェームスパークとホースガーズ(近衛騎馬兵の司令部)


 公園内を抜けるとホースガーズ(近衛騎馬兵の司令部)があります。 騎馬状態で門の両側で佇んでいますが、観光客が馬に触ったり横に並んで写真撮影したりして何を護衛しているのか疑問です。 ベストショットになるのを待っていると突然、騎馬兵が動き出します。 ちょうど正午となり交替式が良いタイミングで行われ入れ替わる状況を見ることができました。 交替した騎馬兵は、ちょっと太りぎみで騎乗されている馬がちょっと気の毒に感じました。



トラファルガー広場からシャーロックホームズパブへ


トラファルガー広場からチャリングクロス駅界隈


トラファルガー広場からチャリングクロス駅界隈


 ホースガーズのあるホワイトホール通りから続く眼前に立つ50mの塔の上には、ネルソン提督の像。 トラファルガー海戦でナポレオンのイギリス上陸を阻んだ海軍の英雄として19世紀に造られました。 トラファルガー広場には塔の周囲を4頭の巨大なライオン像が取り囲み子供や若者が上に乗って遊んでいます。 お昼も過ぎて市街を散策するエネルギーの補給が必要になってきました。 トラファルガー広場をざっと徘徊した後は、チャリングクロス駅裏にあるシャーロックホームズパブで昼食です。

シャーロックホームズパブ


シャーロックホームズパブ


 パブというと酒場のように感じますが、イギリスでは飲んで食事をするお店という雰囲気です。 店内は、シャーロックホームズにちなんだオブジェや装飾品で統一されて家族連れで混み合っています。 こちらでは、イギリス式の前払いでカウンターのバーテンダーにビールやソフトドリンクに食べ物を注文します。 私たちは、ビールにコーラとイギリス発祥の定番メニューのサンドイッチでお腹を満たします。 イギリス人の食欲は旺盛で大皿のフィッシュアンドチップスやソーセージの盛り合わせなどが瞬く間に消えてゆきます。 膨らんだお腹を抱えてテムズ川の通りまで抜けていきます。 対岸には、ロンドン・アイという大観覧車がありロンドンの街をゆっくり眺めることができますが、私たちにそんなゆとりはありません。

ビックベン(国会議事堂)とロイヤルナショナルホテル


ビックベン(国会議事堂)とウェストミンスターブリッジのパフォーマー


ビックベン(国会議事堂)とウェストミンスターブリッジのパフォーマー


 テムズ川に掛かるウェストミンスターブリッジのすぐ横にロンドンの観光名所のひとつビックベン(国会議事堂)があります。 ゴシック様式の2つの塔が立つ壮麗な建物は11世紀の歴史ある建造物です。 ウェストミンスターブリッジの欄干には諸々の衣装でパフォーマンスを繰り広げているパフォーマー達がいます。 一緒に記念写真も撮らせてくれます。当然謝礼のチップを戴くつもりの様ですが・・・

ロンドン地下鉄とロイヤルナショナルホテルの部屋、ロンドンバスとガーキン(ピクルス)・ビルとヘイズ・ギャレリアにあったオブジェ


ロンドン地下鉄とロイヤルナショナルホテルの部屋、ロンドンバスとガーキン(ピクルス)・ビルとヘイズ・ギャレリアにあったオブジェ


 観光が進行するに従って不測の事態が発生しました。 朝からほぼ入れっぱなしの状態のカメラは予備バッテリーを使っても夜まで維持できる状態では無くなってきました。 こんな事もあろうかと予備のカメラを持参してきたのですが、ホテルに置いてあります。 一旦、購入したお土産も置いてこないと荷物も かさ張って邪魔になります。 地下鉄を乗り継いででホテルに戻ると消耗したバッテリーの充電だけすると休む間もなく出かけます。 体中に疲労感があり少し横になりたいのですが、後で後悔したくないし・・・でも、ホテルが地下鉄の駅に近くて良かったです。

ロンドン市街からタワーブリッジへ


セントポール大聖堂と世界遺産のロンドン塔、セント・マーガレット協会、王立裁判所


セントポール大聖堂と世界遺産のロンドン塔、セント・マーガレット協会、王立裁判所


 観光を再開したのは午後4時で、地下鉄を乗り継いでセントポールズ駅に降り立つと眼前の セントポール大聖堂の外観を撮影しながら街を移動していきます。 暗くなる前に昼間のタワーブリッジをファインダーに納めておきたいと足を速めていきます。 ロンドンブリッジからタワーブリッジがよく見えます。 橋の上から見るとテムズ川の濁りが気になります。 ゴミは流れていませんが、豪雨の後の様な土色でとても水に触る気にはなれない感じです。 ロンドンブリッジを渡ると、対岸の少し上流に帆船が見えます。 16世紀に世界一周を成し遂げた海賊フランシス・ドレイクスのゴールデン・ハインド号です。

今回一番見たかったのは、ここからテムズ川を12kmほど下った所にグリニッジという世界の標準時間を伝えてきた場所があり そこに展示されているカティーサークという高速帆船が見たかったのです。 しかし、現在修復中で公開は、2012年の春という残念な状況です。 小学生の頃、プラモデルで造った思い出の雄姿が見れないのは残念です。

その後、サザーク大聖堂の前を通り抜けると、川岸に係留された軍艦ベルファスト号が勇壮に停泊しています。

タワーブリッジ&ドレイクス・ゴールデン・ハインド号にシティークルーズ船とサザーク大聖堂


タワーブリッジ&ドレイクス・ゴールデン・ハインド号にシティークルーズ船とサザーク大聖堂


 川岸を進んでいくと、いよいよタワーブリッジのお目見えです。 観光名所となっているだけに見所も随所にあり”ロンドンに来たぞっ”て気分です。 内部も有料で見学できますが、時間が遅かったので入場はしませんでした。 タワーブリッジを後にすると夕暮れまで地下鉄を使ってテンプル地区に移動して王立裁判所辺りを徘徊し日暮れを待ちます。

タワーブリッジとビックベン(国会議事堂)の夜景


タワーブリッジとロンドン塔に掛かる虹&タワーブリッジの夜景


タワーブリッジとロンドン塔に掛かる虹&タワーブリッジの夜景


 ここからロマンチックなナイトモードへと入ってゆきます。 夕刻のライトアップされたタワーブリッジを撮影する為、地下鉄に乗り込む前に急に降り始めた雨は、タワー・ビル駅に到着すると序々に止んできました。 雲の隙間から差し込んできた夕日がタワーブリッジに当たり橋はオレンジ色に輝いています。 すると辺りの歓声とともにタワーブリッジとロンドン・タワーの間に大きなレインボーブリッジが掛かりました。 ここからは、決定的瞬間を撮影する為、最適な撮影スポットを探して走りまわります。 観光客は笑みを浮かべながら記念写真を撮り合っています。 お互いの言葉が通じなくてもカメラを渡しあってサンキューコールの嵐です。 私たちはと言えばそれぞれ別行動でカメラのシャッターを切りまくっています。 15分程すると落ち合って虹が消失する前になんとか同じファインダーに収まる事ができました。 辺りが序々に暗くなり雨を降らした暗い雨雲が背景となり幻想的なタワーブリッジが眼前に広がります。 闇に浮かぶタワーブリッジがライトアップされて思い出に残る最高の写真を撮影する事ができました。 仏様もイエス・キリストも信仰していませんが、幸運の神様に感謝したいくらいです。

ビック・ベンとウエスト・ミンスター寺院の夜景、ロンドン・アイの夜景とセント・マーガレット寺院にお別れのロンドン地下鉄


ビック・ベンとウエスト・ミンスター寺院の夜景、ロンドン・アイの夜景とセント・マーガレット寺院にお別れのロンドン地下鉄


 夜もだんだん深まってまいりました。ロンドンツアーはここで終わりではありません。 フィナーレは、ビッグ・ベンとウエスト・ミンスター寺院の夜景を撮影するべく再び地下鉄でウエスト・ミンスター駅まで移動します。 駅を降り立つとビッグ・ベンとロンドン・アイが暗闇に照らし出されています。 人ごみと三脚なしでの撮影になかなか気に入った写真を撮ることができません。 納得する写真を撮り終えたところで小腹が空いていた事に気付きました。 ロンドン・アイの撮影を終えると橋の中央付近にホットドッグを売っているアジア系のおっちゃんが、 焼いているソーセージと私たちに目配せしながら買わないかと合図を送っています。 匂いと誘惑に負けて少々高めのホットドッグを2つ買ってしまいました。 それまで鉄板上に大量に載っていたソーセージは、すぐ横でカブりつく私たちが格好の桜となり列をなして観光客が買っていきます。 たまねぎとソーセージだけのトッピングでしたが、旅の充実感もあり最高のディナーとなりました。 最後にウエスト・ミンスター寺院を撮影して棒のようになった足を引きずって地下鉄に乗り込むとホテルのあるラッセル・スクエア駅に向かいます。 部屋に着く頃には、時間は22時を回っています。 心置きなくロンドン観光を終えることができた満足感で、疲れを癒す浴室に溜めたお湯がとても心地良くウトウトしてしまいました。 奥様も待ってる間にベッドでうたた寝して、なかなか起き上がることができません。 明日の準備と片付けが終わって就寝した時には、日付も変わっていました。

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